中古トラック購入時は有り無し!?
【DPF・DPD・DPR】とは

トラック知識 知識

マメトラ「こんにちわ。トラック販売専門店、トラック豆知識担当マメトラです。
先日ネコトラがお客様から、この車DPD装置付いている?と聞かれていました。」

ネコトラ「そうそう。
で・・・DPDってなんだっけ?」

マメトラ「もう忘れたの!?(苦笑)」

簡単に説明すると「DPF・DPD・DPR」とは
特殊なフィルターで軽油の燃えカス(スス)をキャッチして、再燃焼しキレイな排気ガスを出す装置の事を言います。

では何故、そのようなキレイな排ガスを出す装置が必要なのでしょうか。
トラックは燃焼効率が高く、燃費性能に優れているディーゼルエンジンを多く採用していますが、
世界的に見ても排出ガスの問題は重要視されてきた事が大きな要因と言えます。

最近の中古トラック市場でも見ることの多くなったDPFなどの装置ですが、
今回は環境問題とも深く関係している「DPF・DPD・DPR」の基礎知識とメンテナンスや使用の注意すべき点と
そして、中古トラック購入の際にはDPFなどの装置は有りか無しか!?についてもご紹介していきます。

目次

「DPF・DPD・DPR」とは


似たような名前でややこしいですよね。

予想はついてると思いますがメーカーによって名称が変わるんです。
呼び名こそ違いますが、機能は基本的に一緒です。

メーカー

  • DPF 三菱ふそう・日産UD・マツダ
  • DPD いすゞ
  • DPR トヨタ・日野

機能

一般的に装置はエンジンとマフラーの間に装着されていています。
ディーゼル自動車から排気される粒子物質(PM)を捕集して、大気中に排出しないようにする後処理を行う機能になります。

燃焼(再生)

排気ガスがフィルターを通り抜ける際に粒子物質(PM)が捕集されるため、蓄積されると機能が低下して目詰まりを起こします
PMが蓄積されると、内部で燃焼し再生してくれる機能を使用して燃焼します
装置によっては、一定以上のPMが蓄積すると自動的に燃焼(再生)作業を行う装置も登場しています。

「DPF・DPD・DPR」のメンテナンスや注意点


燃焼作業を行うことでメンテナンスは必要無いように思いますが、実はメンテナンスや注意点も必要です。

DPFなどの再生方法

※ここからの説明はDPFと呼び方を統一させていただきますが、詳しくは各メーカーや車両毎に違いがありますので確認の上操作ください。
再生方法としては、自動再生・手動再生・強制再生が存在します。

自動再生

自動再生が付いている車両に限りますが、車輌の走行中にDPF内に一定量のススが溜まる事で自動燃焼を開始します。
一般的には走行中にエンジンの回転数が上がり、一定の水温上がったところでDPFの再生を行います。エンジン回転数が上がるので「ブォーーーーー」と音がします。

【注意】自動再生中にエンジンを切ってしまうと、燃焼が出来ずにDPFの詰まりを引き起こす場合がありますので注意が必要です。
完了までには約15から25分程見ていると良いです。

手動再生

自動再生が付いていない車両や、一定のススが溜まると自動再生付きでも手動再生を行うようにランプが指定の点灯をします。
安全な場所に車両を停止させ、アイドリング状態で手動ボタンを押し、燃焼開始します。

【注意】過去に手動ランプが点灯していたにも関わらず、DPFを行なっていない場合は、長時間車両停止してDPF処理を行わなければいけない事があります。
(長い場合は30分から1時間のようにかかる場合があります)

また、手動再生ランプが点灯しているのに再生を行わなかった場合故障の原因となり、ディーラーや整備工場で修理や交換が必要になり高額の費用が掛かりますので要注意です。

強制再生

基本的にはディラーや整備工場で行う作業です。
上記の再生を行わなかったり何かしらの問題で再生ができない状態などには強制再生を行う場合があり、その際に使用します。

勿論、費用も掛かりますし預かりになるとその間仕事にも支障を起こし兼ねます。
こうならない為にも、日頃の確認とこまめな燃焼が大切です。

洗浄

燃焼しているのに、なぜ洗浄が必要なのか!?そう感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
わかりやすく説明すると、定期的に燃焼していても燃えた後のカスが残ってしまい燃焼するスペースを奪ってしまいます。
走行距離に応じても変わりますが、燃焼の間隔が短くなってくると洗浄の合図です。

ディーラーや、最近だと整備工場でも洗浄が行えることろもあります。
車両の大きさにもよりますが、洗浄費用は約30,000円程です。

一般的には走行10万km毎に洗浄といわれていますが、燃焼の間隔が短くなってくると、早めにディーラーや整備工場で洗浄をしてもらいましょう。

指定オイル

メーカー毎に指定されたDPF対応のオイルを使用しなければいけません。
基本的には「DH-2」オイルというのがDPF対応のオイルの目印です。

中古トラックのおすすめは「有り」「無し」!?


中古トラックを購入する際、環境を考えると装置をつけることが良いのはわかりますが、メンテナンスの費用だったり燃焼の手間を考えると
DPFなどの装置が付いてる車両と付いていない車両どちらを購入すれば良いのでしょうか。

実際、どうしてもDPFなどの装置が装着していないトラックが良いと言われるお客様も少なくないです。

ネコトラ「確かに店番をしていて、DPD着いてなかったら欲しいんだけど!!
なんて言われる事はよくあるよ。」

マメトラ「そうだね。使用方法によっては、向き不向きもあるんだよ。」

短距離走行のみの場合

エンジンが十分温まる前にストップしたりすることがある為、DPFなどの装置付きは燃焼するのに回転数をあげたりと燃費にも影響が起きてきます
よって短距離走行しか行わないのであれば不向きかもしれません。
年式や排ガス規制の問題が無く数年しか使用しないのであれば、DPFなどの装置が無い車両でも良いかと思います。

避けて通る事は難しい

H17年あたりからの車両には大抵DPFなどの装置が装着されている為、今後は避けて通る事は難しいかと思われます。

とはいえ、燃焼も洗浄も行わず、そのまま走行し続けると最悪の場合装置の交換になり、
そうなると数百万円という修理代が掛かる可能性もありますので事前にDPFなどの装置に付いての知識を高めておいて、購入することが良いでしょう。

豆知識

なぜ中古トラックを購入する際に、マニュアル(MT)車両をおすすめするのか。
実は、このDPF装置が関係しています。

メーカーによって異なるようですが、MT車両は一定の回転数をあげてからシフトUPしていくので技術は必要ですが、このDPFも同等でタコメーターの緑のゾーンいっぱいいっぱい(2000から2500回転ほどだと思われる)のところでギアチェンジをしていくとDPFのススが溜まりにくく、またこの装置の故障の原因にもなりにくいようです。

長距離運行するような企業が、中古トラックを購入する際はこのような点に注意してできれば出どころや使用の仕方などがわかる先から購入することが良いでしょう。
また、中古トラックを購入する前にDPFの洗浄を一緒に依頼しておくのもおすすめです。

いかがでしたでしょうか。
『中古トラック購入時は有り無し!?【DPF・DPD・DPR】』とはについてご紹介していきました。

トラックには使用方法によって多種多様な注文受注が多くあり、新車だと依頼から納車まで1年以上掛かることも多くあります。
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