エンジンのオイル上がり・オイル下がり症状と対処法

トラック整備 プロの整備

マメトラ「こんにちわ。トラック販売専門店、トラック豆知識担当マメトラです。
皆さん、エンジンのオイル点検は乗車前に行うことは常識って知っているよね?」

ネコトラ「はいはぁ〜い。
(今日も姑みたいにマメトラが色々小言を言っているなぁ。適当に返事しておこう)」

マメトラ「日々の点検でエンジンの状態を把握する事で最悪の自体を未然に防ぐことができるんだよ。」

ネコトラ「という事は・・・余計な出費が抑えられる!!得する話は大好物です!!」

と言う事で、今回は特に中古車を購入する際に気をつけておくべきエンジンのオイル上がりオイル下がりの予防法や対処法について解説していきます。

目次

オイル上がりとオイル下がりって何!?

エンジンのオイル上がり、オイル下がり車関係の方はご存知と思いますがどんな症状で、放っておくどうなってしまうのでしょうか。
理解がしやすいyoutube動画を見つけました。参考にどうぞ↑↑↑

まずは、エンジンにはエンジンオイルが必要不可欠と言う事はご存知だと思いますが
オイル下がり、オイル上がりとはエンジンオイルが何らかの原因で燃料と一緒に燃えてしまう現象の事を言います。
その結果、マフラーから白煙が出ると言う症状が現れます。

そもそもエンジンオイルの役割とは⁉︎

エンジンの中は高速で金属同士が擦れ合う為、エンジンオイルで潤滑に動かしたり冷却したりする役割があります。

人で例えてみるとエンジンが心臓であれば、エンジンオイルは血液のような役割ともいえますね。

このエンジンオイルが、エンジンと一緒に燃えてしまい最悪の場合

エンジンが焼き付いてオーバーヒートを起こしエンジン載せ替えなどの高額な修理費用が発生してしまい、車両によっては廃車も検討が必要になります。

万が一、そのまま走行を続けると大事故になる可能性もありますので大変危険です。

見極めポイント

1番わかりやすいのがマフラーからの白煙です。
気温が低い時期などは水蒸気が発生する事がありますが、水蒸気の場合臭いは無く車内が温まると直ぐに消えますが、オイル上がりやオイル下がりの場合はオイルの焦げたような臭いがします。
合わせて、オイル漏れも見当たら無いのに、エンジンオイルの量が減るのが早ければオイル上がりやオイル下がりを疑いましょう。

オイル上がりの症状と対処法とは


一言で言うとオイル上がりとは、エンジンオイルが下から上へと上がってしまう現象を言います。

もう少し詳しく説明しますと
ピストンとシリンダーの間にはクリアランスという隙間が存在します。
その隙間をピストンリングが埋めて圧縮を保つのですが
走行距離が多くなることや、劣化によりピストンリングの摩耗などで隙間が大きくなりその結果、燃焼室にエンジンオイルが入り込んでしまう現象がおきます。

要するに、ピストンとシリンダーの密閉性が悪くなり燃焼室に入り込んだオイルが燃えてしまっている状態です。

オイル上がりの原因

・ピストンリングの摩耗
・スラッジ(カス)によりリングの動きが悪くなることで、圧縮が保てなくなる
・シリンダーに傷が入ってしまった場合
etc…

オイル上がりの症状

アイドリング時には白煙が出ない場合があり、エンジンの回転数を高くしている走行時などに白煙が出る為、自身で運転していても気づきにくい事があります。
主に、アクセルを吹かした際に白煙が出る事が特徴です。

オイル上がりの対処法

<オイル上がりの添加剤を使用>
オイルの粘度が上がり隙間からオイルが漏れないようにします。しかし、対応が早ければ白煙は防げますが一時的な対処にはなります。

※オイルそのものに耐久性が無い安いオイルを使用すると添加剤も効果を発揮しずらいので注意が必要です。

<エンジンのオーバーホール>
発見時にすでにエンジンが焼けてしまっているなどの症状が出ていると、基本的に元には戻りません。

エンジンを下ろしての修理が必要で、工賃含めて30万円前後でエンジンにもよりますがかなり高額になります。
よって車によっては修理せずに乗り換える事の方が賢明な場合もあります。

オイル下がりの症状と対処法とは


オイル下がりとは、エンジンオイルが上から下へと下がってしまう現象を言います。

シリンダーヘッドを循環しているエンジンオイルが燃焼室に入り込んでしまうことで、使用年数が多いとこのような現象になりやすいと言われています。
通常、シリンダーヘッドのカムシャフトや吸気バルブ、排気バブルを潤滑させるためにエンジンオイルがオイルパンに戻ってきますがバルブの摩耗やステムシールの硬化などにより燃焼室に侵入してしまうことを言います。

オイル上がりと同様で、燃料とオイルが一緒に燃える事によって白煙が発生します。

オイル下がりの原因

・バルブの摩耗、ステムシールの硬化
・経年劣化による損傷
・汚れたエンジンオイルによる劣化

オイル下がりの症状

エンジン始動時やアイドリング時に大量の白煙を出し、走行中はほとんど出ないのが特徴です。
吸気バルブに漏れたオイルが溜まった場合は、エンジン始動時に燃料と一緒に燃焼する事で大量の白煙を出し、そのあとは少量ずつオイルを燃焼するので煙が見えなくなりますが、走行中にも煙は出ておりオイルは減っていきます。

排気側のオイル下がりの場合

エンジン始動時のみ白煙が出てすぐに収まりますが、排気側のためマフラーからオイルが出ることもあります。

オイル下がりの対処法

<オイル下がりの添加剤を使用>
エンジンのゴムが柔軟になる為隙間ができなくな効果を期待できますが、柔らかくなるのに時間が掛かる為即効性はありません。
<オイル粘度を上げる>
エンジンオイルの粘度を上げる事で、少しの隙間であれば漏れを防止する事も期待できます。(一気に粘度を上げず徐々に上げるようにしましょう。)

しかしこの2つはどちらも一時的な対処にはなります。

<ステムシールの交換>
ステムシールの劣化によるオイル下がりは、ステムシールを修復する添加剤も販売していますが硬くなって柔軟性を失ったゴムは、添加剤で柔軟になることもありますが、切れてしまっていたり傷が入ってしまっている場合は物理的な交換が必要になりますので一般的には添加剤では難しいと言えます。

よってこの場合は、基本的にエンジンのヘッドを取り外して行います。ステムシールの交換はヘッド脱着工賃含めると10万円前後程で、エンジンによっても変わりますが修理代が高額になります。

中古車購入時におすすめのオイル上がりとオイル下がりの予防策


それでは、症状に気づかずに時すでに遅しとならない為には、どのような予防策ができるのでしょうか。

新車の場合は、10万kmくらいまではオイル交換をしっかり行なっていれば一般的には問題ありません。
しかし、新車でも先に予防を行う方がより良いのは勿論です。
中古車の場合だと今までどのようなメンテナンスを行ってきたかわからない事もしばしばありますので、当然注意が必要です。

先日こんな、ツイートをしました

当店が販売している中古トラックは主にディーゼルエンジンですが、
購入前に「オイル下がり・オイル上がり」両方を予防する溶剤をおすすめしています。
工賃含めて金額的にも1万円以内で予防ができる為、車の心臓部を守れると思えば安いですよね。

ここで改めて理解いただきたいのが、この方法はあくまでも「予防」という事です。

使用方法や症状の判断を誤ると良くないので、自信がない方は整備工場などでお願いする方が賢明ですが、
自分でも予防をされたい方はネットでも購入できますので下記を参考にどうぞ。

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感想(5件)

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感想(0件)

まとめ

日々オイルのチェックやオイル交換を行っておく事で車両の状態を知ることができます。
そして万が一を考えて、中古車を購入した場合は予防対策も合わせて行っておけば、より安心と言えます。

ネコトラ「予防策に1万円って大きいけど、エンジン自体がダメになる事を考えたら随分安いよね。よし!やっておこう!!」

マメトラ「はい。その通りで、何よりも自身の車両状態を日々点検して把握しておく事が大切です。」

ネコトラ「そしたら、早速ネコトラの愛車点検宜しくね♡」

マメトラ「えっ!やっぱり自分でしないんだね(苦笑)」

いかがでしたでしょうか
『エンジンのオイル上がり・オイル下がり症状と対処法』とはについてご紹介していきました。

トラックには使用方法によって多種多様な注文受注が多くあり、新車だと依頼から納車まで1年以上掛かることも多くあります。
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